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2020年知っておくべき!おすすめブランドブラン厳選20選

シャルドネの良さがダイレクトに味わえるブラン・ド・ブランは、最初の乾杯にもピッタリ! 食中に通せるものも多数あります。そこで今回は、シャンパーニュの中でもブラン・ド・ブランにフォーカスして厳選したおすすめをご紹介します。

 

ブラン・ド・ブランとは?

シャンパーニュ(シャンパン)は、黒ブドウのピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、そして白ブドウのシャルドネをブレンドして作るのが基本ですが、中には、単一の品種で作られるものもあり、シャルドネ100%で作られたシャンパーニュ(シャンパン)を、「ブラン・ド・ブラン」と呼びます。直訳すると「白の中の白」です。

 

1.アラン・ロベール

現在の当主が10代目で、17世紀からの歴史を持ちますが、残念ながら、1990年を最終のヴィンテージとして、すでに畑は売却され、新規の醸造は行なっていません。コート・デ・ブラン地区の、ル・メニル・シュール・オジェ村の自社畑のシャルドネで、ブラン・ド・ブランのみを作り、パーカー氏から5つ星の評価を受けていました。

 

2.サロン

友人たちと楽しむために趣味として作り始めた、究極に純粋なブラン・ド・ブランが評判を呼び、設立されたメゾンです。コート・デ・ブラン地区、ル・メニル・シュール・オジェ村のシャルドネのみを用いて、樽を使わずに生産します。また優れたヴィンテージのみ作られるので、設立以降の約100年間で、リリースされたのは30数回しかありません。徹底的なこだわりを持つ高級ブラン・ド・ブランとしておすすめです。

 

3.ピエール・ペテルス

コート・デ・ブラン地区の、ル・メニル・シュール・オジェ村などに、19haの畑を所有しています。シャルドネの栽培が100%ですが、それは、1858年からブドウ栽培を行ってきたペテルス家が、マス・セレクションという方法で、代々大切に引き継いできたシャルドネです。2009年からロゼのリリースも始めましたが、白はブラン・ド・ブランのみを作っています。

 

4.アヤラ


ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のアイ村を拠点とするメゾンで、フレッシュでエレガント、そして低いドサージュを、メゾンのスタイルに掲げています。ブラン・ド・ブランは、優れたヴィンテージのみ作られ、コート・デ・ブラン地区のグラン・クリュ村のシャルドネが使用されます。どの村のシャルドネを使うかは、年によって変わります。

5.ブルーノ・パイヤール

1981年設立の新しいメゾンです。一番搾りの最もピュアな果汁を用いることや、デゴルジュマン(澱引き)の日付をボトルに記すなどのこだわりを持ちます。ブラン・ド・ブランは、コート・デ・ブラン地区のグラン・クリュ村のシャルドネを使います。瓶内二次発酵の際に加える糖分と酵母を最低限にしているため、ガス圧がやや低く、軽やかで優しい泡立ちです。

6.ラルマンディエ・ベルニエ

コート・デ・ブラン地区のヴェルテュ村(プルミエ・クリュ村)を拠点として、グラン・クリュ村のクラマン村などに、15haの畑を所有し、ビオディナミ農法を実践しています。現在の生産は、白は、エクストラ・ブリュットまたはドサージュ・ゼロのブラン・ド・ブランのみで、ラティテュード(緯度)やロンジテュード(経度)といった、ユニークなキュヴェ名もあります。

 

7.ビルカール・サルモン

1818年設立の老舗のメゾンで、拠点はヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区にありますが、ブラン・ド・ブランに使うブドウは、シャルドネの名産地、コート・デ・ブラン地区のものです。アヴィーズ村など、5つのグリン・クリュ村のシャルドネを使い、2つの異なる年のワインをブレンドして、デリケートでエレガントなシャルドネの魅力を発揮させています。

8.ジャック・セロス


RM(レコルタン・マニピュラン)のカリスマである、アンセルム・セロス氏が当主のメゾンです。コート・デ・ブラン地区のアヴィーズ村を拠点とし、7haの畑を所有しています。樽発酵、樽熟成を行って作るブラン・ド・ブランは、ブルゴーニュの偉大な白ワインのような厚みがあり、アンセルム氏は、フルートグラスではなく、白ワインのグラスで、白ワインと同じ温度で味わってほしいと言っています。

9.ピエール・カロ

コート・デ・ブラン地区のアヴィーズ村などに、7.25haの畑を所有しています。そこで収穫されるブドウのうち、3分の2は自身のシャンパーニュ(シャンパン)を作るのに使われ、あとの3分の1は、ボランジェが購入しています。それほど高いクオリティのブドウを作るメゾンと言えます。もちろん醸造の技術も高く、ワインガイド誌のアシェットにも頻繁に掲載されています。

 

10.クレモン・ペルスヴァル

2010年設立の、とても新しいメゾンです。モンターニュ・ド・ランス地区のシャムリィ村に4haの畑を所有しています。この畑は、砂質、粘土質、石灰質の、3つの異なる土壌からなり、それぞれの土壌の個性を生かしたシャンパーニュ(シャンパン)を作っています。ブラン・ド・ブランには、よりミネラルが豊かな、石灰質土壌のシャルドネが使われています。

11.ルイナール

世界最古のシャンパーニュ(シャンパン)・メゾンとされているルイナールは、創業時(1729年)からシャルドネにこだわってきたメゾンで、スタンダード・キュヴェがブラン・ド・ブランです。プレステージ・キュヴェには「ドン・ルイナール ブラン・ド・ブラン」があります。どちらもコート・デ・ブラン地区とモンターニュ・ド・ランス地区のシャルドネを用いています。

 

12.ニコラ・フィアット

世界中で愛飲されているニコラ・フィアットのブラン・ド・ブランは、プレステージのカテゴリーに3アイテムあります。「キュヴェ・スペシャル」「コレクション・ヴィンテージ」「グラン・クリュ」です。ニコラ・フィアットはぶどう栽培家の協同組合「センター・ヴィニコール」と提携していて、5,000もの畑からの選りすぐったぶどうを使用しています。

 

13.ペリエ・ジュエ

ペリエ・ジュエは、ブラン・ド・ブランという概念が生まれるかなり前の1920年代から、すでにシャルドネ100%のキュヴェを作っていたと言います。現在、ブラン・ド・ブランのキュヴェは2つあって、ひとつはリザーヴワインが15%以内のN.V.、もうひとつは大胆に描かれたアネモネのボトルが有名な「ベル・エポック」です。「ベル・エポック」のブラン・ド・ブランは、クラマン村の2区画のシャルドネを使ったミレジメです。

 

14.ダミアン・ウーゴ

コート・デ・ブラン地区のシュイィ村とクラマン村に約8haの畑を所有し、シャルドネを栽培しているRM(レコルタン・マニピュラン)のメゾンです。白のキュヴェは、ブリュット、エクストラ・ブリュット、ミレジメ(エクストラ・ブリュット)の3種類あり、いずれもブラン・ド・ブランです。ルミアージュ(動瓶)は手作業にこだわっています。

 

15.アンリ・ド・ヴォージャンシー

コート・デ・ブラン地区のオジェ村を拠点とするメゾンで、白のキュヴェはすべてブラン・ド・ブランです。中でも有名なのが、スタンダード・キュヴェである「キュヴェ・デ・ザムルー」です。恋人たちのキュヴェという意味で、ハートの形をしたラベルに、キスをしているかのような2羽の鳩が描かれています。またメゾンには19世紀の結婚をテーマにした博物館が併設されています。

 

16.ポル・ロジェ

イギリスの元首相チャーチルが愛飲し、自分の競走馬に「ポル・ロジェ」と名付けるほどの惚れ込みようだったという逸話のあるメゾンです。ブラン・ド・ブランは、コート・デ・ブラン地区のグラン・クリュのシャルドネのみを用いたヴィンテージ・シャンパーニュ(シャンパン)です。社長のローラン・ダルクール氏(2013年就任)は「飲むダイヤモンド」だと表現しています。

 

17.ドント・グルレ

コート・デ・ブラン地区フラヴィニー村のRM(レコルタン・マニピュラン)のメゾンです。1986年設立で、現在は2代目のアドリアンが指揮を執り、初代にはなかった木樽を使用するようになりました。

ブラン・ド・ブランには、複数の村のキュヴェ、単一の村のキュヴェ、単一の区画のキュヴェ(単一区画はミレジメ)がありますが、いずれもエクストラ・ブリュットで、木樽のニュアンスも活かされています。

 

18.ピエール・パイヤール

モンターニュ・ド・ランス地区のブージィ村を拠点とするRM(レコルタン・マニピュラン)のメゾンです。ピノ・ノワールの名産地であるブージィ村にありながら、シャルドネの栽培比率が高いという特色を持ちます。11haの自社畑のうち3割以上がシャルドネです。ブラン・ド・ブランは、単一畑「レ・モトレット」のシャルドネから作られるヴィンテージ・シャンパーニュ(シャンパン)です。

 

19.ドゥラモット

シャルドネの聖地である、コート・デ・ブラン地区ル・メニル・シュール・オジェ村を拠点とするメゾンです。ブラン・ド・ブランにはN.V.とミレジメがあります。どちらもグラン・クリュのシャルドネを用います。

また良年のみブラン・ド・ブランを作るサロンと姉妹メゾンの関係にあり、サロンが作られない年は、そのぶどうはドゥラモットに使われています。

 

20.テタンジェ

気高い白のイメージを持つ名門メゾン、テタンジェのブラン・ド・ブランと言えば「コント・ド・シャンパーニュ」です。コート・デ・ブラン地区のグラン・クリュのみのシャルドネから作られるヴィンテージ・シャンパーニュ(シャンパン)です。瓶内熟成は10年です。

なおコントとは伯爵という意味です。十字軍に加わったチボー4世伯爵がシャルドネ種の祖先をフランスに持ち帰ったとされていて、シャルドネの最高峰キュヴェを「コント・ド・シャンパーニュ」と名づけました。

 

 

おわりに

各メゾンが厳選した、白ブドウのシャルドネ100%で作られるブラン・ド・ブランは、しなやかで優美なシャンパーニュ(シャンパン)としておすすめです。シャルドネの良さをダイレクトに感じることができるブラン・ド・ブランを、ぜひゆっくり味わってみてください。

 

                                
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