サロン、クリュッグと並んで、ブラン・ド・ブランの三傑と言われ、パーカー氏からも5つ星の評価を受けたアラン・ロベール。近代化が進む中でも、「いいものだけを作る職人でありたい」と、伝統的製法を頑なに守るメゾンでした。今は幻のシャンパーニュ(シャンパン)となりつつある、アラン・ロベールをご紹介します。
アラン・ロベールは、コート・デ・ブラン地区の、ル・メニル・シュール・オジェ村(グラン・クリュ村)を拠点とし、17世紀からの歴史を持つRM(レコルタン・マニピュラン)の生産者です。現当主は、10代目のアラン・ロベール氏で、自社畑のシャルドネのみを使った、長熟型のブラン・ド・ブランを作るメゾンです。
ル・メニル・シュール・オジェ村のシャルドネは、ミネラル感がとても高く、作られるシャンパーニュ(シャンパン)は、若いうちはとても硬いので、ロベール氏は、ゆっくりと十分に熟成をさせてから世に送り出します。「シャンパーニュ(シャンパン)を作るのに、時間がかかるのは当然のこと」と悠然としていて、また「いいものだけを少量生産する職人でありたい」と、例えばデゴルジュマン(澱引き)も、受注してから行うことにこだわります。するとボトルの中でより長く、澱とともに寝かせられる分、複雑味を増したシャンパーニュ(シャンパン)が生まれるのです。
また、通常の750mlボトルの方が、商業的には売りやすいにもかかわらず、倍のマグナム・ボトルの方が、より良い状態で熟成が進むからと、他の生産者よりも、マグナム・ボトルの瓶詰めの割合が多いのも、アラン・ロベールの特徴です。このことからも、彼の職人気質が伺えます。
PR活動もせず、流通量も少なくて、知る人ぞ知る存在のアラン・ロベールでしたが、ロバート・パーカー氏から、最高の5つ星生産者の評価を受け、一躍有名になりました。しかし残念ながら、1990年を最終のヴィンテージとして、すでに畑は売却され、新規の醸造は行なっていません。現在は、残りの在庫を少しずつ出荷しています。
Alain Robert Champagne Le Mesnil Selection BLANC DE BLANCS
アラン・ロベール シャンパーニュ ル・メニル セレクション ブラン・ド・ブラン・
シャルドネ100%
Alain Robert Champagne Le Mesnil Selection Vieux dose BLANC DE BLANCS
アラン・ロベール シャンパーニュ ル・メニル セレクション ヴュー・ドゼ ブラン・ド・ブラン
シャルドネ100%
Alain Robert Champagne Le Mesnil Reserve BLANC DE BLANCS
アラン・ロベール シャンパーニュ ル・メニル レゼルヴ ブラン・ド・ブラン
シャルドネ100%
Alain Robert Champagne Le Mesnil Tradition
アラン・ロベール シャンパーニュ ル・メニル トラディション
シャルドネ100%