この道60年以上の巨匠のシャンパーニュメゾン【ショゼ・ミシェル・エ・フィス】

60年以上ものキャリアを持ち、特にムニエの、優雅に長期熟成するキュヴェを生み出すことで名高いジョゼ・ミシェル氏は、ムニエの伝説的人物とも言われています。栽培家、醸造家として代々引き継がれてきた伝統と、自身の長い経験と感性を大切にシャンパーニュ（シャンパン）作りを行なうジョゼ・ミシェル・エ・フィスをご紹介します。

ジョゼ・ミシェル・エ・フィスとは

ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のムシィ村を拠点とするＲＭ（レコルタン・マニピュラン）のメゾンです。ムシィ村、ピエリィ村、サン・マルタン・ダブロワ村に21haの畑を所有し、ムニエ（45％）、シャルドネ（45％）、ピノ・ノワール（10％）を栽培しています。栽培はビオロジックで、HVE（高環境価値認証）を取得しています。

ジョゼ・ミシェル・エ・フィスの歴史

ミシェル家は、ぶどう栽培家としては1847年からの歴史を持ちます。1912年にポール・ミシェル氏が元詰めを開始し、その後を継いだレイモン・ミシェル氏が家業を発展させました。そして現在のメゾン名であるジョゼ・ミシェル氏は、1955年からシャンパーニュ（シャンパン）作りに携わり、実に60年以上ものキャリアを持った、ＲＭの巨匠とも呼ばれた人物でした。残念ながら1999年にこの世を去りましたが、3人の息子、そして5人の孫がいます。ミシェル家の歴史はこれからもまだまだ続きます。

ジョゼ・ミシェル・エ・フィスのこだわり

○長期熟成できるポテンシャル

ジョゼ・ミシェル・エ・フィスは、特に長命なシャンパーニュ（シャンパン）を作ることで地元でも有名です。理想的な熟度の優れたぶどうから旨みと酸を最大限に引き出して作られるキュヴェは、深みとフレッシュ感を長く保ちます。マロラクティック発酵も行わず、非常に長期の熟成をさせることができます。ジョゼ氏以前の代のヴィンテージのものもまだ絶好調だという長命ぶりです。

○伝統的製法を守る

ジョゼ氏は、自らを「シンプルな古典的原理を応用する職人」だと言い、代々引き継がれてきた知識やノウハウを誇りに、栽培から醸造、出荷に至るまで、すべての工程に丁寧に向き合います。

なお、地球環境を最大限に守るため、最新の手法も一部柔軟に取り入れています。

○クラブ・トレゾール・ド・シャパーニュ

高品質を追求するＲＭ（レコルタン・マニピュラン）が1971年に結成した「クラブ・トレゾール・ド・シャンパーニュ」は、ジョゼ氏も設立メンバーの一人でした。このクラブの厳しい条件をクリアし、テロワールを明確に表現したヴィンテージ・シャンパーニュ（シャンパン）は、「スペシャル・クラブ」の名で、各メゾン共通のボトルでリリースされます。もちろんジョゼ・ミシェル・エ・フィスからもリリースされています。

ジョゼ・ミシェル・エ・フィスのアイテム一覧

伝統を大切にする思いから名付けられたスタンダード・キュヴェ

José Michel et Fils Tradition Brut　ジョゼ・ミシェル・エ・フィス　トラディション　ブリュット

ムニエ70％、シャルドネ30％　ドザージュ9g/L

ドザージュ30g/Lのドゥミ・セックも作られています。

ムニエの伝説的人物によるムニエ100％のブラン・ド・ノワール

José Michel et Fils Pinot Meunier Brut　ジョゼ・ミシェル・エ・フィス　ピノ・ムニエ　ブリュット

ムニエ100％　ドザージュ9g/L

ジョゼ・ミシェルを知るには、これは必ず飲んでほしいと言っているキュヴェです。

クラブ・トレゾール・ド・シャパーニュのヴィンテージ・シャンパーニュ（シャンパン）

José Michel et Fils Spécial Club　ジョゼ・ミシェル・エ・フィス　スペシャル・クラブ

ムニエ50％、シャルドネ50％　ドザージュ8g/L

オーク樽とステンレスタンクを用いて醸造されます。各メゾン共通の重厚感あるボトルが印象的です。