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父娘で作るシャンパーニュメゾン【ピエール・ルブッフ】

ピエール・ルブッフは、秀逸なピノ・ノワールを産み出すアイ村を拠点として、アイ村のスケール感あるテロワールを表現しているレコルタン・マニピュラン(RM)です。収穫したぶどうの半分をヴーヴ・クリコに売り、あとの半分で元詰めしたキュヴェも輸出は日本のみで、さらにフランス国内でも入手できる場所がかなり限定されているというシャンパーニュメゾン、ピエール・ルブッフをご紹介します。

 

 

ピエール・ルブッフはどんなシャンパーニュ(シャンパン)メゾン?

ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のアイ村(グラン・クリュ村)を拠点とするRM(レコルタン・マニピュラン)のメゾンです。アイ村に2.7ha、周辺のプルミエ・クリュ村に2haの計4.7haの畑を所有し、ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%を栽培しています。

そのぶどうの半分はネゴシアン(大半はヴーヴ・クリコ)に販売され、あとの半分をピエール・ルブッフとして元詰めします。年間の生産は35,000本で、海外への輸出は日本のみとのことです。

 

ピエール・ルブッフの歴史

ピエール・ルブッフは1930年に設立され、1989年にピエール氏の息子のヴァンサン氏が継ぎました。現在はヴァンサン氏と、5代目となる娘のエレーヌ女史とが一緒に、2世代でシャンパーニュ(シャンパン)作りを行なっています。

なお家名のルブッフは牛の意味で、ピエール・ルブッフのラベルやミュズレには牛がデザインされています。

 

 

ピエール・ルブッフのこだわり

○ピノ・ノワールの個性を尊重する

ヴァンサン氏は、アイ村のピノ・ノワールが持つ個性とパワー、緻密さが表れているシャンパーニュ(シャンパン)作りを目指していると言います。

柔らかく、丸みがあるけれど芯の強い、アイ村の純粋なテロワールを表現しています。ぶどうのありのままを最大限に表現するため、できるだけ人の手は加えないようにしています。

 

○現代的手法を取り入れながら、伝統も守る

ピエール・ルブッフのぶどう栽培は、環境を尊重した限りなく有機農法に近いリュット・レゾネで、現代的手法を積極的に取り入れています。醸造に関しては伝統も重んじています。コルクは、ブショネの心配のないテクニカルコルクのミティックを採用しています。

 

○アイ村のピノ・ノワールを愛したアンリ4世の邸宅

16世紀のフランス宮廷では、アイ村のワインが好まれていました。まだシャンパーニュ(シャンパン)が誕生する前から、すでにアイ村のピノ・ノワールは王宮を魅了していたことが分かります。

その16世紀にアンリ4世が建てた木骨造の屋敷を、ピエール・ルブッフは利用しています。

 

 

ピエール・ルブッフのシャンパーニュ(シャンパン)アイテム一覧

 

ピノ・ノワールの比率高めのスタンダード・キュヴェ

Pierre Leboeuf Brut ピエール・ルブッフ ブリュット

ピノ・ノワール75%、シャルドネ25% ドザージュ8g/L

フランスと日本でしか手に入らないピエール・ルブッフの顔とも言えるキュヴェです。

 

アンリ4世も愛したアイ村のぶどうのみを用いたキュヴェ

Pierre Leboeuf Brut Grand Cru ピエール・ルブッフ ブリュット グラン・クリュ

ピノ・ノワール50%、シャルドネ50% ドザージュ8g/L

ブラン・ド・ノワールかと思ってしまうほど、ピノ・ノワールがその精彩を放っています。

 

一目ぼれ(または落雷)という名の、年産800本の希少キュヴェ

Pierre Leboeuf Coup de Foudre Grand Cru Millésimé ピエール・ルブッフ クープ・ド・フードル グラン・クリュ ミレジメ

ピノ・ノワール50%、シャルドネ50% ドザージュ8g/L

最も良い区画のぶどうを用いて、最も良いブレンドの割合を追求して作られるヴィンテージ・シャンパーニュ。

                                
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