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ワインそのもので勝負する、新進気鋭のシャンパーニュ【ローズ・ド・ジャンヌ】

ローズ・ド・ジャンヌは、単一品種、単一区画、単一ヴィンテージにこだわり、テロワールを極限まで純粋に表すことを追求しているRM(レコルタン・マニピュラン)のメゾンです。ガス圧が低いこともあり、まるでブルゴーニュのグランヴァンのようだと例えられることも多いローズ・ド・ジャンヌをご紹介します。

 

ローズ・ド・ジャンヌとは

コート・デ・バール地区のセル・シュル・ウルス村を拠点とし、当主のフレデリック・ブシャール氏が、畑の管理からラベル貼りまでの全工程をほぼ一人で行なっているという、RM(レコルタン・マニピュラン)の中でも最小規模のメゾンです。「オートクチュールのシャンパーニュ(シャンパン)を作る」をポリシーに、自身の持つ哲学を徹底的に反映させた、7つのキュヴェを展開しています。

 

ローズ・ド・ジャンヌの歴史

フレデリック・ブシャール氏が2000年に設立しました。まだ若いメゾンですが、すでに数々の有名な雑誌が高評価で紹介しています。

フレデリック氏は以前、「アンフロレッサンス」という別のブランドを展開していて、父から借りていた畑(コート・ド・ベシャランなど)のキュヴェはアンフロレッサンスとしてリリースしていましたが、それらの畑を譲り受けたことから、2014年リリース分以降はローズ・ド・ジャンヌに一本化しています。

 

ローズ・ド・ジャンヌのこだわり

○単一品種、単一区画、単一ヴィンテージ

ローズ・ド・ジャンヌでは、この年のこの区画のこのぶどうだからこそ生まれる味、この年のこの区画のこのぶどうでしか生まれない味を追求し、単一品種、単一区画、単一ヴィンテージにこだわっています。目指すのは、一点もののオートクチュールのようなシャンパーニュ(シャンパン)です。

表のラベルにはヴィンテージの表記はありませんが、裏にヴィンテージとデゴルジュマンの年月と、区画の地図が記されています。

 

○ぶどうのありのままを表現する

ぶどう栽培はリュット・レゾネ(減農薬)で行ない、極めて低収量の上にその後2度選果し、さらにぶどうの一番搾り果汁のみを使って醸造します。樽は使わず、ドザージュもゼロです。丹念に育てた極上のぶどうをそのまま、言わば化粧をせずに仕立てた、テロワールそのものを表したシャンパーニュ(シャンパン)です。

 

○低めのガス圧

通常シャンパーニュ(シャンパン)は6気圧ほどであることが多いですが、ローズ・ド・ジャンヌはやや低めの4.5気圧ほどで作られます。ワイン自体は骨格がしっかりしていて凝縮感がありますが、ガス圧が穏やかなので口当たりが柔らかく、泡は細かく滑らかです。そんな力強さと優しさが見事に調和しているのがローズ・ド・ジャンヌの特徴です。

 

  • 正式に自身が畑を所有し、「アンフロレッサンス」から「ローズ・ド・ジャンヌ」へ

Roses de Jeanne Côte de Bechalin Blanc de Noirs ローズ・ド・ジャンヌ コート・ド・ベシャラン ブラン・ド・ノワール

ピノ・ノワール100%

0.73haの区画。ヴィンテージ2007年、デゴルジュマン2014年からローズ・ド・ジャンヌとなりました。

 

  • ブルゴーニュ白のグランヴァンにも通ずる風格のあるキュヴェ

Roses de Jeanne La Haute Lamble Blanc de Blancs ローズ・ド・ジャンヌ ラ・オート・ランブレ ブラン・ド・ブラン

シャルドネ100%

0.12haの区画。シャブリにも近く、同様のキンメリジャン土壌で栽培された秀逸なシャルドネです。

 

  • 2007年植樹、2010年初ヴィンテージの新しいキュヴェ

Roses de Jeanne Presle Blanc de Noirs ローズ・ド・ジャンヌ プレスル ブラン・ド・ノワール

ピノ・ノワール100%

0.25haの区画。10種のブルゴーニュ・ピノ・ノワールのクローンが植えられています。

 

                                
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