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ワインの資格に違いって?ソムリエとエキスパートは何が違うの?

ワインの資格には、ソムリエ、エキスパートなど、いくつかの資格があります。
毎年1回だけのソムリエ、エキスパート試験や、エキスパート資格保持者が講師をする、ワイン検定などもあります。受験をするのにも資格や条件があり、毎年何百人もの方が狭き門に向けて勉強しています。今回は、日本にあるワインの資格についてご紹介します。

■ソムリエとは

レストランで、お客様にたいして、好みのワインや、料理との相性を考え、お客様にワインを、サービスしてくれる方の職業名をソムリエといいます。
ソムリエは、世界中にいて、フランスでは、国家レベルでの、資格になっています。
日本でも、毎年、年に一度、夏にソムリエ・エキスパート資格試験があります。ただ、そのソムリエ試験を受けるにも、いくつか条件があり、ソムリエ協会会員では飲食店での勤務が、2年以上、なおかつ、一次試験当日も従事していないと試験自体が、受けられません。(非ソムリエ協会会員では、3年以上が条件になります。)
または、酒類(アルコール)の販売や、輸入・流通に関する職業についている方、教育機関で講師をしている方が、その条件になってきます。
わかりやすく言うと、レストランや、ホテル、バーで働いている方や、酒屋さん、アルコールを扱う問屋さん、デパートのお酒売り場の方、ワインスクールで講師をされている方々が、対象となります。

■エキスパート資格とは

ソムリエと同じくエキスパート資格と、言うのがあります。こちらは、上記の条件は持っていないけれど、ワインの知識が深く、20歳以上の方であればどなたでも受験することができます。
ソムリエもエキスパートも試験の内容や、難易度は同じで、ソムリエ資格には、ワインのサービス、抜栓の実技試験があります。
一次試験では、日本ソムリエ協会が発行している、ソムリエ教本の中から出題される学科試験が行われます。そのあと、一次試験に合格した方は、二次試験へ進むことができ、二次試験では、ワインのブラインドテイスティングの試験が出題されます。二次試験に落ちてしまうと、次の年は一次が免除になり、二次試験から受験することが可能です。
そして、ソムリエ資格、エキスパート資格の、それぞれに資格を取って5年以上たつと、シニアソムリエ、シニア・エキスパートと言って、それぞれの資格の上級レベルの資格を受けることができます。シニアソムリエについては、飲食店経験が、10年以上が条件となってきます。もちろんそれぞれの試験の内容も広く、深くなる内容になっています。ブラインドテイスティングも種類が増え、難しい品種が出題されます。

 

■ワイン検定とは

ソムリエ資格やエキスパート資格よりも、もっと気軽に楽しくワインを楽しんでもらおうという「ワイン検定」と言うのができました。こちらは、エキスパート資格を取られた方が講師として開催される検定です。
受験資格は、エキスパート資格と同じく20歳以上の方であれば、どなたでも受験が可能です。ソムリエ資格やエキスパート資格とは内容もカジュアルになっていて、講習会の日に、講習とその後にある、検定テストを受験するようになっています。
テキストも、ソムリエ教本よりも薄く、ワインの基本的なことであれば、このテキストで初心者であれば、充分な内容になっています。合格率もソムリエ資格やエキスパート資格よりもはるかに高く、比較的合格しやすい資格になっています。この検定には、ブロンズ、シルバーなど、少しずつ難しくなっていく資格もあり、徐々に知識も増えていき、楽しく勉強ができる資格になっています。
このソムリエ資格、エキスパート資格、シニア・ソムリエ資格、シニア・エキスパート資格、ワイン検定は「日本ソムリエ協会」が主催する資格になっています。

■全日本ソムリエ連盟の資格とは

その他に、全日本ソムリエ連盟と言うところがあり、そちらでも資格を発行しています。
そちらでもソムリエ資格や、プロフェッショナルソムリエ、ワインコーディネーターなどの資格も取得できるようになっています。それぞれに、特徴がある資格になっているので、個人傾向によって受けてみるのもいいかもしれません。

■マスター・オブ・ワインとは

また、世界共通のワインの資格としてマスター・オブ・ワインという資格があります。
日本でも2名しかおらず、かなりの難関の資格になっています。試験内容も、テイスティング、学科に通過して、最後に論文があります。学科とテイスティングの2つに合格する期間は6年までで、それ以上になってしまうと、また最初からやりなおしの、かなり難関な資格になっています。今後、日本でもマスター・オブ・ワインの資格保持者が出てくることが注目されています。

■おわりに

普段、レストランで働いている方や、お酒を売っている方について、資格があると、ご存知でしたでしょうか。先生や、弁護士のように、テレビのドラマで取り上げられるような資格ではありませんが、勤務経験が必須で、実技など、ソムリエ資格やエキスパート資格もかなり勉強しないと取得できません。もし、興味があれば、勉強するのも楽しいですよ。

                                
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