レストランでシャンパーニュ(シャンパン)を飲むことはよくあるけれど、そう言えば自分で開けたことはない…という人、多いですよね!?私もその一人でした(笑) 開け方のポイントを知っていれば、これからの季節増えるホームパーティーや忘年会、新年会でシャンパーニュ(シャンパン)を楽しむ機会がもっと増えるかもしれませんね。そこで今回は、シャンパーニュ(シャンパン)の正しい開け方をご紹介します。
まさに今飲もうとして開けるわけですから、冷えていて当然なのですが、ちゃんと冷やしていないと、泡が噴き出る場合がありますのでご注意ください。
どこからはがせるのかが分かるよう、切れ目にマークしてある場合が多いので、そこを探して、その切れ目からキャップシールをめくり取ります。すると、コルク、針金、ミュズレ(コルクの上の王冠)があるのが分かります。
ボトルをテーブルに立てます。コルクに巻かれた針金に、ねじられた部分がありますから、まずそれを回してねじりを取り、針金全体を緩めます。この時、コルクが飛ばないよう、親指や手の平で、コルクを押さえておいてください。
緩めた針金を、外してからコルクを抜くか、または針金をつけたままコルクを抜くか、これはどちらでもOKです。針金を外す場合は、外している間にコルクが飛ばないよう気をつけてください。また、針金をつけたままだと、コルクを抜く時に、コルクを握る手がちょっとだけ痛いです。
ボトルを片手で斜めに持ちます。親指でコルクを押さえ、中指から小指で、ボトルネックをしっかり握ります。そして反対の手で、ボトルの下部を持ってゆっくり回します。するとガス圧によって、コルクがだんだん押し出されてきます。仮にコルクが飛んでしまっても大丈夫なように、コルクは誰もいない方向に向けてください。
コルクが半分以上抜けてきたら、シャンパーニュ(シャンパン)は特にガス圧が高いので、ボトルを回す手を止めても、もう勝手にむくむく浮き上がってくることも多いです。とにかくコルクを親指で押さえて、いきなり飛ばないように気をつけましょう。
最後は、ボトルの口とコルクの間にすき間を作るようにして、「シューッ」とガスを逃がします。これで抜栓終了です。
なお、「シューッ」ではなく、「ポン」と音を立てるのは、本来は良くないとされていますが、パーティーなど、「ポン」と音を立てた方が場が盛り上がる時には、わざと音を立てることもありますし、屋外でのイベントなどでは、賑やかに、わざとコルクを飛ばすのもありです。シチュエーションに応じて楽しんでください。
コルクを抜いたあと、シャンパーニュ(シャンパン)が溢れ出ることが、たまにあります。ボトルに酒石酸のオリがある場合などです。でも少しすると止まりますので、慌てないようにしましょう。この時、ボトルを少し斜めにすると、やや早めに止まりますし、すぐに注げるようなら注いでしまってください。万が一溢れても大丈夫な場所で、開けると良いです。
最初は、コルクが飛んでしまわないか、不安かもしれませんね。でも何回かすればコツが分かるようになると思いますので、レストランだけでなく、ご自宅や屋外でもシャンパーニュ(シャンパン)をどんどん楽しんで頂きたいと思います。
また、コルクと一緒に針金で留められている王冠のことを、通称「ミュズレ」と言います。(正式には、コルク、針金、王冠を合わせてミュズレです。)
このミュズレは、ガス圧に耐えるための補強としてコルクの上にかぶせられているものですが、メゾンやキュヴェによって、ロゴなどのきれいなデザインが施されています。コレクション用のミュズレボードも販売されていますので、集めて飾ってみるのもいいですよ。